
2012年03月17日
平板瓦

先日、ある施主様から
屋根の葺き替えを発注していただきました。
その際、価格と性能の両方のバランスが良いという事で
この平板瓦を提案させていただきました。
葺き替える建物は日本家屋です。
洋風のイメージの平板瓦ですが、
“いぶし”タイプを使う事と、
屋根の形状を考慮すれば
日本家屋にマッチします。
準備期間の後、工事がすぐに始まります。
出来上がりが楽しみです。
2010年11月19日
ライン

建物が完成する直前、
とても気になることがあります。
屋根が切り取る空のラインです。
手刻みの建物であろうと、
プレカットの建物であろうと
そのラインは建築に関わる
全職人の美意識が反映されるところです。
ラインといえば、
建物と空の境のラインとなるのですが、
そのラインを見るときに
自然と目に入る周りの景色、
建物のどこかに
つじつまの合わない部分があれば
そちらに目が行き
キレイなラインが目に飛び込んでこないんですよね。
通りかかる人が
一瞬目にするそのラインが
記憶に残るといいな、と
いつも思います。
2010年05月04日
屋根と青空

こんな天気のいい日は、
布団を干すのにピッタリです。
屋根の上に干した布団は
日の光をたくさん浴びて、フカフカになります。
今の住まいは普通の屋根ですが、
実家の屋根は一部が一寸勾配(傾斜のゆるい屋根)に
なっており、学生の頃は
その屋根によく布団を干して寝転がっていました。
寝転がった布団の上で
本を読んだり、日焼けをしたり、
音楽を聴いたりしていたのを思い出します。
屋根の上は晴れた日に上ると
ものすごくリフレッシュできます。
ときには読書にも音楽にも飽きて
空をただ見上げて寝転ぶときもありました。
すると雲が向こうの方から
ゆっくり流れてきます。
しばらく眺めていると不思議なことに
雲がピタッと止まる一瞬があります。
その後は逆転して見える現象に包まれます。
つまり、動いているのは自分と家全体で、
止まっている雲は車窓の景色のように流れていく。
まるで家が大きな船で
雲をどんどん追い越していく感じです。
(表現が下手で分かりづらいですよね

いわゆる錯覚なのですが・・・。
錯覚に包まれていると
気持ちよくなっていつの間にか寝てしまいます。
もちろん優しい風も重要な脇役でした。
小さな記憶の一つに過ぎませんが、
こんな空を見ているうちに
そんな記憶がよみがえってきたのでつい書き込みました。
(注:実家の屋根は勾配がゆるく
二階から出入りできる安全な造り。
しかも田舎だから実現できる事だったのです。
皆さまはどうか真似されませぬよう・・・。)
久保田大工店ホームページ
http://kubotadaikuten.com
も宜しくです。